著者
柳本 朋子 中本 敦浩 福山 志穂
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. V, 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.89-99, 2002-09

現在の数学教育は, 新学習指導要領による内容の削減, 数学嫌いなどのほか, 学校数学を取り巻くさまざまの観点から, その方向性の検討を迫られているといえる。これからの社会を生きていく子どもにとってどのような数学の力が必要になるのか, まさに教育内容の抜本的な再編成を検討する必要がある。筆者らは, これからの数学教育の内容として, 形骸化した基礎・基本とそれにのった解法を習得するより, むしろ, 与えられた数学的対象から自分の力で数学的性質や構造を感知・抽出し, 個々の問題を論理的に解決する力が必要であると考える。そのための教材として, グラフ理論の導入を検討している。ここでは, 小学生を対象とした教材化・教育実践の試みをとおしてその可能性を考察する。Mathematics educational system in Japan is currently facting problems such as the reduction of contents in the new curriculum; and the negative attitude exhibited by students towards mathematics. One way to solve these problem is to think about the kind of mathematical abilities needed in the society we now live in, thus, there is a need to change the mathematics curriculum dramatically. We have been considering introducing Graph Theory as one of the teaching materials that will help enhance the pupil's mathematical thinking and will make them realize that "thinking"is interesting. An experimental teaching on graph theory was conducted in elementary school. This paper presents the result and considerations in introducing the subject.

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こんな論文どうですか? グラフ理論の教育について : 小学生を対象として(柳本 朋子ほか),2002 https://t.co/ANUt0tDDwY
こんな論文どうですか? グラフ理論の教育について : 小学生を対象として(柳本 朋子ほか),2002 http://t.co/4EMjhCpoYV

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