著者
氣多 雅子
出版者
金沢大学
雑誌
金沢大学教育学部紀要. 人文科学・社会科学編 (ISSN:02882523)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.17-37, 1998-02

1950年代末から60年代初頭にかけての実存主義から構造主義へという思想史的転換は、人間中心的な主観主義から、非人称的な構造に優位を置く客観主義への転回として性格づけられてきた。この「構造」の概念はある種の流動性と多様性をもつようであるが、そこに一貫するのは、主体の思索や意志や行動は、社会構造や言語の無意識の構造によって規定されたものであるとする見方である。この状況は、今度は構造という概念の批判と反省の

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氣多雅子「『自己』の行方」 http://t.co/HHqCVgi9vp

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