著者
伊藤 隆二
出版者
東洋大学
雑誌
東洋大学児童相談研究 (ISSN:02885247)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-15, 1999-03

子どもの「嗜虐性」の発生機序を単に人間関係の葛藤や軋轢から解明するだけではなく,現代社会の不平等性にもメスを入れる必要がある。ここに報告した4事例から,いじめる子どもには実存的空虚感,「甘え」への欲求不満,恥の意識の希薄化,それに畏怖の念の消失などが共通していることが示唆されたが,これらは不平等性を助長する社会に生きることから生じたことを解明した。そこで子どもの「嗜虐性」発生を阻止するためには不平等社会を真の平等社会へ転換させる教育を開始する必要がある。その教育は人間の尊厳性を基軸とした平等の精神を社会に取り戻すいとなみであり,それはトランスパーソナルな視点から構築されるものである。

言及状況

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「いじめとは人の嗜虐性から派生した差別行為である」 この不平等な社会の中では、少しでも有利な条件(例、学歴、高収入が得られる職業、地位など) を獲得すべきだという先入観念に囚われていて、「子どもの将来の幸福」のためには、能力を他よりも早く向上させねばならない、と努めるからである。 そういう親は、自分のそうした観念と、それによる子どもへの要求( というよりも強要)が当の子どもに「不安」 ...

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児童教育学的見地から:「いじめとは人の嗜虐性から派生した差別行為である」ってのは、れっきとした成人社会にもしっかり当てはまる。|『子どもの「嗜虐性」と不平等社会の病理―いじめ発生の背景を探るー 伊藤隆二』から引用 pdf=… https://t.co/7rZl1oVAPQ
興味深い論文を見つけた! http://t.co/SCloPM2o 実現は難しそう(>_<)

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