著者
遠藤 薫
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.390-405,499*, 1993-03-31
被引用文献数
1 1

本稿の目的は、時代の転換が叫ばれ、将来を見きわめにくいとされる現代社会に関して、その理解枠組を提示することにある。ただし、いかに著しい変容が指摘されようと、今日は昨日の続きである。そこでわれわれは、「現代」を生成する動態しての「近代」を再検討するところから始める。「近代」を規定してきたのは「機械」を経由した「普遍的真理」への指向といえる。が、これは自己解体へ通じるパラドックスを秘めている。「現代」は、この矛盾から生じた社会動態の一つの帰結であり、同時に過程である。本稿から導出されるこの認識から、今後更に精密に展開されるべき議論の基盤となる視点を提示する。

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こんな論文どうですか? 「近代」の動態:その範型としての「機械」(遠藤 薫),1993 http://t.co/zmQQisJF5P 本稿の目的は、時代の転換が叫ばれ、将来を見きわめにくいとさ…
こんな論文どうですか? 「近代」の動態:その範型としての「機械」(遠藤 薫),1993 http://t.co/zmQQisJF5P 本稿の目的は、時代の転換が叫ばれ、将来を見きわめにくいとさ…

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