著者
金 相集
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.175-191, 2003-09-30
被引用文献数
1 1

本稿はここ数年の間に幅広く普及し, 日常的なメディアとして頻繁に利用されるようになったインターネットと, 従来のメディアのなかで最も大きな影響力を行使してきた新聞との関係性を考察する.そのような公共圏を構成しているメディアの再編成によって, 公共圏における活動の主体はどのように変容しているかを考察し, また, そのような人々のメディア利用の変容とインターネット公共圏をどう関連付けて議論すべきかを明確にする手がかりとしたい.本稿では, 2000年韓国で起こった落選運動を事例として用い, それに関する新聞の報道内容とインターネット上での議論について主に「新聞とインターネットの相互参照の関係」, 「間メディア性による言説の変化」, 「メディア公共圏の複合化」という3つの観点から分析を行った.その結果, 新聞はインターネット空間で交わされる議論の主な情報源として用いられており, また, インターネット上での議論及び話題も新聞に影響を及ぼしているという結論が得られた.また, このようなインターネットと新聞の発する言説の相互参照関係によって, 一部新聞の報道内容に変化が生じていることが確認された.

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こんな論文どうですか? 間メディア性とメディア公共圏の変化:韓国「落選運動」の新聞報道とBBS書込みの比較分析を中心に(金 相集),2003 https://t.co/FZ2gbTgQIu 本稿はここ数年の間に幅広く普及し, 日常的なメディアとして…
こんな論文どうですか? 間メディア性とメディア公共圏の変化:韓国「落選運動」の新聞報道とBBS書込みの比較分析を中心に(金 相集),2003 https://t.co/6fVtGgdyc3

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