- 著者
-
吉田 雅子
- 出版者
- 宝塚造形芸術大学
- 雑誌
- Artes : bulletin of Takarazuka University of Art and Design : 宝塚造形芸術大学紀要 (ISSN:09147543)
- 巻号頁・発行日
- vol.8, pp.187-202, 1994-03-31
視覚と聴覚は,ヨーロッパにおいてはルネサンス盛期に舞台芸術によって統合された。それを基礎として近代に至るまで,舞台芸術のさまざまな様式,形式が創造されてきた。本稿は,古典派から近代に至る各時代の,オペラ・バレエの代表的作品を中心に,視覚と聴覚の芸術的統合を考察したものである。それらが様々に発展したバロック期までについて述べたが,本稿では古典派から近代における作品から,視覚と聴覚の芸術における結びつきを考察した。