著者
鈴井 江三子
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.319-328, 1998-12
被引用文献数
1

この研究は, 妊婦健診を受けた妊婦の肯定的な体験を分析し, 助産婦と妊婦のあいだにみられる効果的な相互作用のあり方を探求した質的研究である.インタビューをおこなった対象は, 妊娠26週から36週までの初産婦で, 複雑な産科疾患を伴わない妊婦7名とした.データーの収集はテープ・レコーダーによる逐語記録とし, 半構成的質問内容にそって実施した.その結果, 妊婦と助産婦の対人関係の中で, 妊婦の体験の要素は, 1.耳を傾けてくれる, 2.心遣い, 3.聞くチャンスをくれる, 4.保証してくれる, 5.細やかに教えてくれる, 6.妊婦に合わせてくれる, 7.妊婦ができるように援助してくれる, 8.何でも気軽に聞ける, 9.精神的に支えてくれるの9項目が抽出された.これらの項目は, 人間関係の中に見られる肯定的な相互作用である.

言及状況

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@tos CiNii 論文 -  妊婦健診時の,妊婦の体験--助産婦と妊婦との肯定的な対人関係 https://t.co/eQcVqsWSP9

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