著者
齋藤 一雄
出版者
上越教育大学
雑誌
上越教育大学研究紀要 (ISSN:09158162)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.77-87, 2004

養護学校小学部用の音楽科教科書に掲載されている歌唱教材を音楽の授業で活用し,リズムの指導がどのように展開できるか,リズム反応の部分を中心に分析した。対象は小学校特殊学級の1~5年生の3名で,教師の支援を得ながら楽しく,授業に参加することができた。そして,手拍子による「ことりのうた」の八分音と「かもつれっしゃ」の四分音で構成されたパターンによく反応した。児童がよく知っている曲であったことと反応動作の工夫が影響したと考える。足踏みによる「あしぶみたんたん」の四分音で構成されたパターンへの反応は,正反応するまでに時間がかかった。手拍子よりも足踏みが大きな動作を必要としたこと,簡単な構成の教材だが児童にとって初めての曲であったことが影響したと考える。正確なリズム反応をひきだすために歌唱教材は有効であったが,教材により親しむことと反応動作のし方,テンポ設定について配慮する必要が示唆された。We made a teaching plan with rhythmic responces, using song teaching material, in mentally retarded class which had 3 children. Their age were 6-11. All of them participated in music class pleasantly with supports by teachers, and enjoyed. In rhythmic responces by clapping, they could respond to the complicated rhythmic patterns on "ことりのうた ""かもつれっしゃ". By stumping, they had much time to respond to the complicated rhythmic patterns on "あしぶみたんたん". For this reason, stumping need large movement in comparison with clapping, and they start begin to listen "あしぶみたんたん". However, we found that song teaching materials are useful in rhythmic responces.

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こんな論文どうですか? 知的障害児のリズム反応における歌唱教材の活用(齋藤 一雄),2004 https://t.co/eZcljty834
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