著者
渡部 直樹
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.31-50, 2000-11

現在,組織や制度を動的な観点から説明しようとする,進化論的な諸研究が進展している。それらは,(1)進化経済学的アプローチ,(2)進化ゲーム理論的アプローチ,(3)進化生態学的アプローチ,といったものに分類できる。この進化論的アプローチの主唱者の中で,ネルソン=ウィンターを始め,少なからぬ人達が,ダーウィン主義の方法を否定し,ラマルク主義を標榜している。その理由としては,「偶然性を仮定するダーウィン主義は,進化を盲目的淘汰の結果と見なすため,組織や制度の進化の中心である,行為者の目標志向的な学習過程を取り扱

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