著者
安井 愛美
出版者
北海道教育大学教育学部旭川校特殊教育特別専攻科障害児教育研究室
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
no.22, pp.7-14, 2003

自閉症者の認知のしくみを理解する研究は、近年めざましく進歩を遂げている。その認知の特徴が明らかになるにつれ、TEACCHプログラムなどに代表されるような、わかりやすいコミュニケーションの手段も開発されてきている。しかし、その一方で、自閉症者の認知のしくみに興味が集中することで、彼らが受ける心の傷の問題が置き去りにされはしないかという危惧がある。自閉症の障害を、断片化によるものであるというフリスの仮説をもとに、自閉症の傷つきにくい心と,傷つきやすい心のしくみを探り、トラウマになりかねない「心の傷」の存在について、実際に関わった事例から考えた。更に、一般にトラウマを被った心のケアの方法論をヒントにし、傷ついた心を癒していくための、要因として「安心できる場」を確保することの必要性についてを述べた。

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『自閉症者の「傷つく心」の理解に関する試論 一 安心を保障する場の必要性について一』安井 愛美 (サポートセンターぴっころ) http://t.co/s3ljBFi7TR
『自閉症者の「傷つく心」の理解に関する試論 一 安心を保障する場の必要性について一』安井 愛美 (サポートセンターぴっころ) http://t.co/s3ljBFi7TR
今、行動障害や問題行動との関連について考え続けてる自分への課題。 「自閉症者の「傷つく心」の理解に関する試論 : 安心を保障する場の必要性について」http://t.co/GkUgOJgi

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