著者
桜井 宏紀 稲葉 哲也 武田 享
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学農学部研究報告 (ISSN:00724513)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.81-90, 1992-12-25

ネダニ(Rhizoglyphus echinopus Fumouze et Robini)の生態を明らかにするため,繁殖に及ぼす温度の影響を調べた。実験には累代飼育個体群(30℃,関係湿度95%で飼育)より得た孵化幼虫を,湿度95%,20,25,27及び30℃の各温度区で個別飼育し,発育状況,産卵数及び孵化率を調査した。生存率は30℃で最も高く,次いで25℃,20℃の順であり,温度の低下にともない生存率は激減した。発育過程が進むにつれ各ステージの発育期間は延長し,また温度の上昇に伴い総発育期間は短縮した。発育零点は9.44℃,有効積算温度は105.52日度であった。成虫の生存日数は高温ほど延長し,各温度区とも雌の方が雄よりも寿命は長かった。温度の上昇につれ雌の出現率は高くなり,卵期間は短縮する傾向を示したが,産卵数には温度による差は見られなかった。

言及状況

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以下に参考になる文を載せます。単語が拾えると思います。それでも分からないのであれば補足で聞いてください。できる範囲で回答します。 ネダニ(Rhizoglyphus echinopus Fumouze et Robini)の生態を明らかにするため,繁殖に及ぼす温度の影響を調べた。実験には累代飼育個体群(30℃,関係湿度95%で飼育)より得た孵化幼虫を,湿度95%,20,25,27及び30℃の各 ...

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