著者
猪俣 美知子 河村 フジ子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.100-103, 1982-06-20
被引用文献数
3

透明度の高いスープを得る手法として、卵白とひき肉を併用することの効果とその要領について検討した結果を要約すると次のようになる。1) 30℃の原液に、卵白とひき肉を混合し、70℃まで攪拌しつつ温度を上げ、以後そのまま加熱し,94±1℃で10分以上保つと透明なスープが得られる。 2) 卵白量が1%でも、ひき肉を併用すると顕著に透明度は高くなる。しかし、ひき肉量に対して卵白量が多すぎると、pHが上昇し、スープの透明度は低下する。 3) 脂肪の多いひき肉や多量の脂肪がエマルジョン状となって分散している原液の場合も、卵白とひき肉の併用効果は顕著である。ただし、この場合は、脂肪の一部が油滴となって表面に浮上してくる。

言及状況

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CiNiiでこんな論文が出てくるとは思わなかったw http://t.co/pBuXQlyb
「卵白によるスープの清澄効果について : 第2報 : 卵白とひき肉の併用効果」 http://t.co/UQsVEca9 こちらはオープンアクセス。ひき肉と併用すると効果はばつぐんらしい。

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