著者
友永 雅己
出版者
日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.41-57, 1991-09-30
被引用文献数
1

条件性弁別訓練の経験を持つ1頭のチンパンジーを被験体として、すでに条件性弁別を獲得・維持している刺激を用いて、選択反応に随伴する各クラスに特異的な視覚刺激(条件性分化結果、条件性分化結果)を付加した。さらに、条件性弁別訓練の経験のない新奇刺激(漢字)の同一見本合わせにおいても同じ条件性分化結果を付加することによって、新奇刺激が共通の条件性分化結果を持つ刺激クラスの成員として機能するようになるかを検討した。すでに訓練で用いられていた刺激と漢字を用いたテストプローブの結果、特定の見本-比較刺激間関係について、共通の条件性分化結果が随伴していた比較刺激を有意に選択する傾向が示された。この結果は、Sidman(1986)のいう4項随伴性の結果(outcome)の項がクラス間で分化し、さらに、その分化した結果と共通の結果をもたらす新奇刺激が導入されたならば、それらは既存の刺激クラスに包含されるという可能性を示唆している。

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@kosukesa @ichipoohmt DOEのいい訳はないですか。分化結果効果を定訳にしてもいいですか?http://t.co/OwX68VZm33

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