著者
西岡 美樹
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
no.33, pp.74-98, 2005-03

本稿は,ヒンディー語の名詞句を取り上げ,その中の日本語の格助詞「の」に相当するヒンディー語の属格後置詞'kā'についての用法を分析し,その二重機能性を日本語の「の」と対照しながら明らかにするものである。1.はじめに2.ヒンディー語における名詞句の諸類型 A.名詞 + 名詞 B.名詞 + 属格後置詞/属格代名詞 + 名詞 C.形容詞 + 名詞 D.分詞 + 名詞 E.名詞 + 'vālā' + 名詞 F.斜格名詞句 + 名詞 G.関係詞節 H.同格詞節3.属格後置詞を伴う名詞句の構造と分析 (1)名詞 + 属格後置詞/属格代名詞 + 普通名詞 (2)名詞 + 属格後置詞/属格代名詞 + 動詞派生名詞 (3)名詞 + 属格後置詞/属格代名詞 + 斜格名詞句 + 動詞派生名詞 (4)斜格名詞句 + 属格後置詞 + 名詞 (5)動詞的名詞(不定詞)+ 属格後置詞 + 名詞 (6)独立属格4.属格後置詞'kā'の担う文法機能5.おわりに

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