著者
鈴本 尊志 塚本 浩二 阿部 和彦
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.221-230, 1990-06-01
被引用文献数
3

抑うつ状態は種々の精神的ストレスや疲労の影響を現わすものと思われてきた. そこでこれらの関連を知るため職場におけるストレスがどのような精神症状と関連が深いかを職場問題・精神症状・疲労自覚症状の3種の質問表について冗長性分析(Redundancy Analysis)を試みた. 精神症状質問表に含まれる項目には抑うつ・不安・対人過敏・離人・その他の各項目群計40項目が含まれている. このうち職場問題32項目と関連して最も負荷の大きかったのは抑うつ項目であった. 疲労自覚症状30項目については疲労一般症状(項目1-10)と疲労精神症状(項目11-20)の項目の部分に負荷がみられた. この精神症状の抑うつと先の疲労自覚症状, 特に精神症状の項目は相互の関連からみて同じ抑うつ的内容を表わしていると考えられた. 従って職場におけるストレスと抑うつ状態とは関連の深いものといえる.(1989年11月21日 受付,1990年3月24日 受理)

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こんな論文どうですか? 職場のストレスに関連する精神症状 : Redundancy Analysisの試み(鈴本 尊志ほか),1990 http://t.co/urLT4Xft8w
こんな論文どうですか? 職場のストレスに関連する精神症状 : Redundancy Analysisの試み(鈴本 尊志ほか),1990 http://id.CiNii.jp/FR8bL

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