著者
三浦 久美子 齋藤 美穂
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.163-175, 2004-09-01
被引用文献数
9

色彩嗜好は具体的形態を伴った場合に変化すると考えられる。本研究では<身につける色>及び<周辺の色>という2つのカテゴリに着目し、両カテゴリの共通点と差異を検討した。刺激は色見本を使用し、335名(男性136名/女性199名)に対し、身につけたい色、周辺にあって欲しい色/身につけたくない色、周辺に欲しくない色をそれぞれ3色ずつ選択すると同時に選択理由の解答を求めた。選択された色に対しては、両カテゴリの嗜好色と嫌悪色における一般的な嗜好傾向の特徴を明らかにする為に双対尺度法(Dual-Scalina)による分析を施し、χ^2検定により有意差を検討した。その結果、両カテゴリにおける共通点は白嗜好、差異は黒に対する嗜好の差異である事が分かり、また色相やトーン別に有意差が認められた。また、年代や性、調査時期も色彩嗜好における重要な要因であることが示唆された。

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