- 著者
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町田 暢
山口 和重
御子柴 公人
- 出版者
- 日本育種学会
- 雑誌
- 育種學雜誌 (ISSN:05363683)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, no.1, pp.28-32, 1962-03-25
大麦の凍霜害の機構を明らかにするために,大小麦の圃場において,地表面,地上3cm,15cm,50?,1m1.5mの気温および葉温,室温について,午前1時から8時までの変化を調査したg(1)気温の垂直分布は地上15cmが終始もっとも低かった。(2)葉温は室温に比較して,夜間は低く,日の出後は高く,草上気温は常にその中間であった。また,葉温は測点中最低であった。(3)葉面の結霜経過は,始めに,露がつき,やがてそれが凍って凍露となり,さらに進むと,そこから霜が生長し,それに伴なって葉色が変ったbそして,結霜度には著しい品種間差異を認め,皿型大麦に多く,渦型大麦に少なかった。