- 著者
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北村 潔和
- 出版者
- 日本体力医学会
- 雑誌
- 体力科學 (ISSN:0039906X)
- 巻号頁・発行日
- vol.35, no.3, pp.127-133, 1986-06-01
- 被引用文献数
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筋持久力トレーニングが,安静時,作業中,回復期の血流量に及ぼす影響を検討した. 筋持久力トレーニングは,3週間とし1日1回最大筋力の30%の負荷を60回/分のテンポに合わせて,1cmの高さに疲労困憊まで持ち上げることによって行わせた. 筋持久力作業は,ハンドエルゴメーターを用いて,前腕血流量(安静時,作業中,回復期)の測定は,水銀ラバーストレインゲージプレチスモグラフ法を用いて行った. 筋持久力は,3週間のトレーニングによって約171.6%増大した(P<0.001). 安静時血流量は,トレーニングによって有意な変化を示さなかった. 作業中最高血流量(P<0.01),作業終了直前血流量(p<0.05),作業終了直後血流量(p<0.05)は,トレーニングによって有意に増大した. また,トレーニング3週間目の作業中血流量は,トレーニング前に比べて作業開始直後から高い値を示した. 以上の結果は,これまでに報告されている筋持久力トレーニング効果の結果を確認し,さらに,作業中血流量がトレーニングによって増大することを明らかにしたものと考えられる.