著者
山根 信二 村山 優子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.45, pp.77-82, 2003-05-15

2003年度に電子政府を実現するe-Japan計画に沿って,現在官公庁から地方自治体におよぶ全国的な取り組みが進められている.その過程で安全性証明のみならずリスク評価が重要な課題となっている. 本報告では,政府調達システムに固有のリスク評価事例として特にスマートカート(多目的ICカード)に注目する.スマートカード導入において,仕様策定,国際技術標準の導入,端末のセキュリティといった個別の課題を取り上げ,最後に比較事例としてアメリカ,ドイツ,イギリスの関連動向についてもとりあげる.Japanese government had proposed the single smartcard enough to run multiple applications. It is called ``common IC card in public sector''(Kouteki Bun-ya ni okeru Renkei IC card). In 2001, the ministries agreed the adoption of operational policies and technical specifications for common IC card in public sector. This paper exmines the govermental requirements oo the smartcard from the view point of security engineering and risk analys. This paper also comment on the smartcard issues in US, Germany, and UK.

言及状況

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それより早い時期の分析はこれも: https://t.co/Z9aSVVXGnz 住基カードが素晴らしいソリューションだった,世界レベルだったと考えている人はサーベイが足りない.
住基カードについて十年前に考えたときは暗号リスク変動で回収され(強行採決ではなく)本当のセキュリティ専門家団体がくるとシナリオ立てたが、世界に変なものをロンダしなければ失敗例を提供する国もいいかと再考 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002664806
特に住基カードの寿命が来たらどうするのか考えていなかったリスクについて報道されたのはこれがはじめてではないか。詳しくは http://ci.nii.ac.jp/naid/110002664806

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