- 著者
-
進藤 順治
吉田 直幸
- 出版者
- 日本野生動物医学会
- 雑誌
- Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, no.1, pp.23-26, 2001-03
新潟市水族館で飼育されている10羽のオスのフンボルトペンギンの精液量と精子濃度を1年間測定した。フンボルトペンギンの精液は7月から8月中旬の換羽期以外は,高い割合で採取することができた。精液量は一年を通し0.02mlから0.04mlの間で推移していた。平均精液量は0.026±0.009mlであった。精子濃度は10月から2月の間は高い値で推移し,一方換羽期間は著しく低下していた。平均精子濃度は21.9±11.2 10^8/mlであった。今回の結果から,最も繁殖に適した時期は晩秋から早春にかけてであると思われた。