著者
高橋 由泰 青木 輝勝 安田 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.85, pp.25-32, 2001-09-08
参考文献数
6
被引用文献数
4

CDやDVDなどの安価で大容量のメディアを用いたコンテンツ流通は,現在コンテンツ流通の主たる方法になっている.このような蓄積型コンテンツ流通システムにおいて超流通を採用すると,消費者のコンテンツへのアクセシビリティの改善などの効果が期待できる.しかしながら蓄積型コンテンツ流通では電子透かしを利用することが難しいため,不正流通させた不正ユーザを特定できないという問題がある.これはメディアが書き込みできないCDやDVDであるために,後から電子透かしを入れにくく,また目えぃあの容量が限られているために,購入者全員分の透かしをあらかじめ全て入れておくことも難しいためである.本稿では画像をオブジェクトに分割することによって,個々のユーザが見る画像を変化させるという個性化技術を提案し,そのソフトウェアを実装した.本稿ではこの個性化技術を用いることにより蓄積型コンテンツ流通において超流通を採用しても,不正ユーザの特定が可能となることを示す.Adapting the super-distribution into the content distribution can produce many merits; reducing cost, inproverment of the accessibility of consumers to content. However when the digital content is distributed with CD or DVD, it becomes difficult to adapt the super-distribution. That is because it is impossible to insert the buyer information into those media, as they are read-only and are made by pressing. Therefore if an illegal copy is distributed widely, there is no way to find who distributed the illegal copy by the content without buyer infomation. In this paper the new "characterization method" is proposed. It can insert the buyer information into the content distributed with read-only media. Therefore the content server can identify the illegal user, even when the content is distributed with the super-distribution.

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