- 著者
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松本 達郎
村本 喜久雄
- 出版者
- 日本古生物学会
- 雑誌
- 日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
- 巻号頁・発行日
- no.130, pp.85-95, 1983-07-15
3種のうちの1は羽幌の下部サントニアン産のもので代表され, Eutrephoceras sublaevigatum (d'Orbigny) に似るが, 縫合線がもっと波状でKummeloceras(その1で設立)の1新種とした。2番目は幾春別の下部サントニアン産の大小2個体で代表され, 従来九州天草の姫浦層群の下部サントニアンから報ぜられていたCymatoceras pseudoatlas (Yabe et Shimizu)に同定される。3番目は天塩アベシナイの中部カンパニアン産の大小2個体と, 昔の南樺太(川上の下部カンパニアン?)から採取されていた中位の大きさのもので代表され, Cymatoceras の新種とした。これはC. saussureanum (Pictet)に似るが, サイファンクルがやや腹側に位置することなどで区別される。なお論文中の一部(松本単著)で, Cymatoceratidae及びCymatocerasにつき論述し, 1新属を提唱した。