- 著者
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高田 哲司
小池 英樹
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, no.8, pp.2002-2012, 2003-08-15
- 被引用文献数
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18
複数画像から正候補を選択する方式による画像認証が知識/記憶照合による認証方式の人間に起因する問題点を改善する方法として注目されている.しかしその一方で,システムが提供する画像のみを使用している,記憶すべき画像の枚数が多い,パスワードとなる画像が必ず提示されるなどの問題が残されている.そこで本研究では画像登録と利用通知という機能を導入するとともに「照合すべき画像が提示画像群に存在しない」という事象を意図的に導入することで,既存の画像認証における問題点を改善する方法を提案する.これによりユーザの記憶に対する負担を軽減可能にするとともに,画像認証に対する攻撃への安全性を確保することも可能になる.この提案に基づき,我々が開発したカメラ付き携帯電話の利用を対象とした画像認証システム「あわせ絵」についても紹介する.We propose the method that makes image-based authentication to be more secure and familiar to users.We introduce a novel image-based authentication system,called ``Awase-E'', based on the methods.Current image-based authentications have some problems:using artificial images,necessary for memorizing some but not a few images and presenting password images at all time.In order to improve them,we introduce ``image registration'' and ``notification to users'' into image-based authentication.It makes possible to reduce the load to human memory and build a security against some types of attacks.