- 著者
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土肥 浩
石塚 満
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, no.2, pp.547-555, 1999-02-15
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
-
14
本論文では 自然感の高い顔と音声対話能力を備えたface-to-face型の統一的な擬人化エージェントインタフェースを実現する ビジュアルソフトウェアエージェント(VSA:Visual Software Agent)の新しいプロトタイプの構成について述べる. 新しいプロトタイプでは 顔画像 音声合成 音声認識 WWWブラウザ制御などをそれぞれ機能ごとにモジュール化した. これにより TCP/IPネットワークで結合された複数のWSで構成される分散環境下で 7つの機能モジュールが協調的に動作する擬人化エージェントインタフェースを実現した. それぞれの機能モジュールは 複数のWS上で並列あるいは並行に動作する. 新しい機能モジュールを動的に追加・削除したり 更新したりすることが容易に可能である. ユーザはテレビ電話を使うようにエージェントとの簡単な音声対話により 電子メイルの到着や時刻を尋ねたり WWWブラウザの操作を依頼したりすることができる. またVSAシステムはWWW上で常時更新されていく多種多様の情報を人手を介さずに自動的に収集し 音声で答えられるように変換する. これによりユーザーは同じ音声対話インタフェースを用いて天気予報やニュースなど 知りたいときに知りたい情報を得ることができる.This paper describes the design and the implementation of the Visual Software Agent (VSA) interface system connected with a voice-controlled NEtscape. VSA is a test bed for an Internet-based interface agent with an unified face-to-face style interface. Besides the texture-mapped rocking realistic face, it equips a camera, a speech recognizer, a speech synthesizer, and some sensors; corresponding with eyes, ears, a mouth, and some sense organs, respectively. A user asks the realistic anthropomorphic agent some questions and order some tasks, as if he/she usually asks his/her colleagues with a visual phone. It embodies a human-like face-to-face style communication environment, and therefore it will reduce the mental barrier for communication lying between a human and a computer. The system is also connected with World Wide Web (WWW)/ the Netscape navigator.