- 著者
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河村 貴弘
土肥 浩
石塚 満
- 出版者
- 一般社団法人映像情報メディア学会
- 雑誌
- テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
- 巻号頁・発行日
- vol.49, no.10, pp.1296-1304, 1995-10-20
- 被引用文献数
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5
魚のモデリングには, NURBS(Non-Uniform Rational B-Spline)を用いている.このことによって, 魚の形状データは簡素化され, タラのような紡錘型の魚であれば, 8×4程度の制御点で滑らかな魚の形状(片面)が生成される.魚のひねりは, NURBSの制御点をグループ化した制御点群を固有の数学関数で動かすことにより実現しており, 体長が変化しないように逆運動学の考え方を適用している.ひねりは自然ひねり, 左ひねり, 右ひねりの3種類を基本とし, ひねりの振幅やピッチはパラメータで調節できる.魚のグローバルな動きは, 直進, 左ターン, 右ターンの3種類を基本とし, ひねりと同期させることで自在な魚の動きを実時間で表示できるようになっている.また, 乱数を利用したメンタルモデルに基づいて, 魚の自律性を実現している.群れに関しては, 魚特有の側線器官を考慮し, 近接した魚どうしが速度と間隔を調整するという規則に基づいてシミュレートしている.