著者
財満 久義 山本 強
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.70, pp.49-54, 1999-08-23

マルチメディア、テレコミュニケーション分野で待望視されている三次元オブジェクトの生成方法と表現方法について提案を行う。三次元オブジェクトは、そのニーズが高い一方、データの作成方法やデータ容量など解決すべき問題が多く残されており、広く普及しているとは言い難い現状にある。三次元オブジェクトをマルチメディアのコンテンツとして位置付けた場合、その生成方法はユーザフレンドリーであることが望まれ、そのデータ構造はインフラフレンドリーであることが望まれる。本研究は、既存物体をいかに簡易にモデリングし、いかに低コストで配信、利用するかに焦点をあてる。提案手法では三次元オブジェクトを双方向レイトレースモデリングという生成方式を用いてモデル化する。この生成方法によりフリーハンドで撮影した複数枚の画像より三次元の幾何情報の推定を行う。また、Screened Voxelという表現形式により簡易にデータを記述する。この表現方法では、コアとなるデータ容量が小さいため、現行のネットワーク環境下で低コストの配信が可能となる。We propose an approach for the generation and distribution of three-dimensional scenes that is practical on existing networks. In spite of needs and expectations from many fields, three-dimensional visualization is not yet commonly used. Our approach is based on the idea that multimedia data should be both infrastructure-friendly and user-friendly. We represent three-dimensional objects using screened voxel expressions. This representation keeps the data size small enough so that existing network bandwidth is sufficient, and can be rendered efficiently enough (using the 3DDDA algorithm) so that low cost client computers can be used. In this paper we explain how to represent scenes using screened voxel expressions and give some examples.

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