著者
林 和弘 門條 司
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.94-99, 2002-02-01
被引用文献数
5

日本化学会の定期刊行物の状況を紹介すると共に, 1993年の全文SGML化から1999年の有料公開までを含めた電子ジャーナル化ならびにJ-STAGEへの搭載までの経緯を解説する。一方これまでの構造化文書の運用における問題点の考察を加え, 一つの解決策としてTeX-3B2システムを紹介する。更に構造化文書の運用における潜在的な難しさを構造化エントロピーの概念を用いて解説し, 電子ジャーナルサービスの裏側に隠されているコスト要因を指摘すると共に, 健全なビジネスモデルを持つ電子ジャーナルサービスの難しさについて考察する。

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