- 著者
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並木 美太郎
高橋 延匡
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.38, pp.31-32, 1989-03-15
当学科では、情報工学科の計算機初期教育として、世界最初のストアード型プログラミングの計算機EDSACを用い、過去10年にわたり成果をあげてきた。その教育システムは、(1)中型TSSシステム上に構築されたCAIシステムとソフトウェアシミュレータ (2)布線論理によるハードウェアシミュレータとマイクロプロセッサを用いたハードウェアシミュレータ (3)パーソナルコンピュータPC-9801上に構築されたCAIシステムとソフトウェアシミュレータが存在する。しかし、中型TSS上のシステムは8年、PC-9801上のものでさえ、5年が経過した。その間のハードウェアの進歩は目覚ましく、ビットマップウィンドウや日本語などユーザインターフェイスの質は格段に向上している。学生が個人の計算機を所有している例も少なくない。また、CAIの分野も人工知能の技法を取り入れた知的CAIが脚光をあびている。本報告では、これら情報工学の進歩を考慮したEDSAC教育システムの設計とともに、種々のシステムに移植可能なEDSACソフトウェアシミュレータ核の実現について述べる。