- 著者
-
岡村 光善
斎藤 光男
西田 委甲子
福井 美佳
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.41, pp.269-270, 1990-09-04
コンピュータの進歩に伴い、その取扱うデータが数値から文字,図形,画像などその範囲が広がっている。またその利用者も専門家の手を離れ、一般に広がってきている。そうした流れの中で、マンマシン・インタフェースが益々重要な役割を果たすようになってきており、その中でも人間の視覚に訴えるコンピュータグラフィクス分野の発展は目覚ましい。しかし3次元図形の写実的な表示には、画素単位の多大な計算を必要とするため、実時間での応答は非常に難しく専用のワークステーションで実現されているのが現状である。このボトルネックを解消し、より広い分野での利用を可能とするため、グラフィクス処理専用のLSI(HSP:High-speed Shading Processor)を開発してきた。今回、パーソナルコンピュータ上で実用的な3次元グラフィクス処理を実現するために、HSPを使用したグラフィクスボードと基本的なソフトウェアを開発したので、その概要について述べる。