著者
妙木 裕 松本 裕治 長尾 真
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.17-18, 1991-02-25
被引用文献数
12

ユーザカスタマイズ可能な汎用日本語辞書データシステムと、それを利用した形態素解析システムについて述べる。日本語辞書データシステムは、木構造形式の辞書ファイルと、そのファイルを操作するCのライブラリ関数から構成される。木構造辞書ファイルは、ユーザが用意したテキスト形式の辞書から構築され、任意のカスタマイズが可能である。形態素解析システムの主要部分はLAX [杉村他88] のアルゴリズムを用いてPrologで記述されており、辞書の検索に際してはCのライブラリ関数を呼び出す。その解析結果は形態素により構成されたラティス構造として得られ、いくつかのヒューリスティクスを用いて曖昧さを減少させることもできる。出力はProlog上の構文解析システムSAX[桜木・杉村86]への入力として利用されることを想定しているが、テキストデータとして得ることも可能である。

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