著者
保田 正則 藤野 晃延 西岡 利博 塚本 享治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.303-304, 1997-03-12

広域分散システム上で、そこに参加している各組織が管理している情報資源を相互に利用したいという需要がある。しかし、実用的なシステムでは、それらの資源は独自の管理ポリシーに基づいて管理されており、意味的/表現形式的に不均質であるので、この相違を埋めなければならない。例えば自動二輪免許は日本では限定付 (中型二輪) と限定解除の二種による規制があるが、米国ではこの分類は存在しないため、日本の二輪免許所持者はその限定付/解除の分類に拘らず、米国では全ての排気量の二輪車両を運転できる。このような相違を埋めるために新たに均質なシステム (上の例で言えば、日米共通の法律) を導入するのは、管理ポリシー上からもコスト面からも不適切なことが多い。既存のシステム間でのサービス利用インタフェースを変換するような方向で調整できれば、リソースの自治的管理を保ったまま相互利用が可能となる。そこで、現在開発しているオブジェクト指向分散環境OZに、そのような変換の枠組みであるフェデレーションの機構を導入すべく、その概念設計を行ったので報告する。

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こんな論文どうですか? オブジェクト指向分散環境OZにおけるフェデレーション管理の概念設計(保田 正則ほか),1997 https://t.co/GwpjUfFd3F 広域分散システム上で、そこに参加している各組織が管理している情報資源を相互に利用…

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