著者
受田 浩之 中田 勇二 松本 清 筬島 豊
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.723-727, 1990-11-05
被引用文献数
7 7

単一の酸素電極でワイン中のL-リンゴ酸とエタノールを同時定量するフロー型酵素センサーを開発した.L-リンゴ酸の定量にはリンゴ酸脱水素酵素(MDH), ジアホラーゼ(DI)及びメディエーターとしてビタミンK_3を, 又エタノールの定量にはアルコール酸化酵素(AOD)を用いて, 各反応で消費される酸素量を酸素電極で測定することにより, 各成分濃度を間接的に求めた.試料は並列に配置したMDH, DI固定化リアクター及びAOD固定化リアクターに同時に注入され, 各リアクターを通過した後, 合流され, 酸素電極を装着したフローセルに送液された.L-リンゴ酸定量用流路{ビタミンK_3飽和0.05Mピロリン酸塩緩衝液(pH9)}及びエタノール定量用流路{0.05Mリン酸塩緩衝液(pH8)}の流量を各々0.5及び1.0ml min^<-1>に設定したところ, 二つのピークが重なりなしに得られ, 定量範囲は各々0.09〜0.9mM, 18〜50mM, 分析速度は15検体/時であった.本法をワインの分析に適用したところ, F-Kit法及びHPLC法との良好な一致が認められた.

言及状況

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こんな論文どうですか? 並列酵素固定化カラム法を用いた酸素消費型センサーによるワイン中のL-リンゴ酸とエタノールの同時定量(<特集>センサー)(受田浩之ほか),1990 http://id.CiNii.jp/ML9vL
こんな論文どうですか? 並列酵素固定化カラム法を用いた酸素消費型センサーによるワイン中のL-リンゴ酸とエタノールの同時定量(<特集>センサー),1990 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002906049

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