著者
飯田 弘之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.48, pp.7-12, 1997-05-23
被引用文献数
1

本稿は日本将棋の起源をその変遷も含めて明らかにする研究の試みである。本研究では、日本将棋の起源および変遷に関与したと思われる、インドのチャッツランガ、西欧チェス、タイ将棋マークルック、中国象棋、日本将棋などを計算機上にプログラミングする。それによって、文献調査に基づく従来研究では明らかにされていない、日本将棋の起源に関する新しい情報論的な知見を得る。すなわち、ゲーム論的な戦略の変遷からみた将棋の起源/変遷に関する調査研究を論じる。すでに筆者が行なってきた、チェスと日本将棋のプログラミングを通して得た知見について述べる。本稿はまだ研究提案の段階であるが、本研究を通して情報論的な新たな知見が得て、人文科学とコンピュータの領域研究の一事例となることを期待する。This paper describes an approach to determine the origin and transition of SHOGI (Japanese Chess). The main idea is to make computer programs of chess-like games (CHATURANGA, CHESS, MAKRUK, XIANG-QI, SHOGI and so on) which may have respect to the origin and transition of SHOGI, based on historical literatures. This paper also considers several factors to be keypoints for the discussion of the SHOGI origin, based on the previsou work on a computer shogi and computer chess. The approach is a research proposal so far, it however will be able to know something important on the SHOGI origin from the viewpoint of game strategy programming.

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飯田 弘之「ゲーム論的な戦略の変遷からみた将棋の起源」 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002929836 象棋六種之図式,中将棋指南抄(国立国会図書館デジタルコレクション) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1869566/0109 梅林勲 著 「世界の将棋 : 古代から現代まで 」(東京都立中央図書館 所蔵) htt ...

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