- 著者
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松塚 貴英
野村 佳秀
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2000, no.104, pp.9-16, 2000-11-16
- 被引用文献数
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ビジネスアプリケーションをWebアプリケーションとして開発する際に、JSP/Servlet環境を使用する場面が多くなっているが、膨大な画面や処理を効率的に開発・保守できる手法が求められている。JSP/Servletによるアプリケーション構成法としてJ2EE Blueprintsが提案されているが、検討の結果、ページやロジック、データ間の連携が密になり保守性を損ねるという問題があることが分かった。そこで、我々がこれまで開発してきたJava Applet向けのプレゼンテーションフレームワークの技術をもとに、JSP向けのアプリケーションフレームワークを開発した。このフレームワークでは、JSPで表されるビュー部と、ビューが表示/入力の対象とするデータオブジェクト、データオブジェクトを操作するロジックをマッピング定義を介し疎に連携することにより、開発とメンテナンスの効率化を実現している。これまで、このフレームワークを利用してアプリケーションを開発することで、性能に影響を与えずに総コード量で10%、ロジックとしてメンテナンスする部分は85%以上の削減が可能であった。Servlet and JSP become to be widely used for developing business applications in the web environment. In this situation, some methods are required for making a development and a maintenance easy since the number of screens or processes tends to be large. We recognized some problems in a web application develpment method in the J2EE Blueprints which is becoming a standard for using Servlet/JSP. So we made an application framework on them using our technology which is used for the development of Java applets. The framework separates JSPs and data and logics, and links them using some mapping definitions. In our evaluation, the framework decreased 10% of total code and 85% of presentation logic through the development of the application without decreasing a performance.