著者
須田 礼仁 小柳 義夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HPC,[ハイパフォーマンスコンピューティング]
巻号頁・発行日
vol.64, pp.19-24, 1996-12-12
参考文献数
2

最小自乗最小ノルム解を求める解法としては特異値分解やQR分解がよく用いられるが,LU分解を用いて解を得る方法も存在する.本論文ではLU分解による最小自乗最小ノルム解法を紹介し,LU分解とQR分解における誤差と速度について評価をおこなう.誤差はLU分解の方が大きいと考えられるが,QR分解も決して安定というわけではない.特に疎行列ではLU分解の方が絶対的に速く,誤差もfill-inを抑えればそれほど悪くないのでLU分解による方法が有利な場合も十分にあると考えられる.

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