著者
藤野 清次 Tee Garry J. Weiss Rudiger
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HPC,[ハイパフォーマンスコンピューティング]
巻号頁・発行日
vol.74, pp.7-12, 1998-12-11
参考文献数
59

学術用語"eigenvalue"は, 固有値問題などに現れる「固有値」に対する用語として現在英語圏でよく使われている.しかし, "eigen"という冠頭の言葉は, もともとドイツ語で「固有の」または「特有の」という意味を表す言葉である.そこで, 「固有値」に対する学術用語として"eigenvalue"が現在英語圏で何故使われているかを入手資料を元に考察する.
著者
中田 秀基 高木 浩光 松岡 聡 長嶋 雲兵 佐藤 三久 関口 智嗣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HPC,[ハイパフォーマンスコンピューティング]
巻号頁・発行日
vol.65, pp.9-14, 1997-03-06
参考文献数
5

ローカルなネットワーク上でのメッセージバッシングライブラリを用いた分散並列計算はすでに広く行なわれている。しかし、ネットワークの高速化によって現実的になりつつある広域ネットワーク上での分散並列計算については、ソフトウェアの枠組が未だ十分に整備されていない。我々は、広域分散並列計算に適した分散計算の枠組として「Ninf」を提案している。Ninfは広域分散環境でのマクロデータフローによる並列実行を支援するシステムで、広域での動的負荷分散とスケジューリングを特徴とする。メッセージパッシングライブラリを用いた手法に比較して(1)広域ネットワークに適した通信パターンを用いる、(2)ユーザにとってプログラミングが容易でかつ再利用性が高い、(3)既存のライブラリの再利用が容易、(4)ネットワーク上の食源の利用が可能、といった特長をもっている。
著者
須田 礼仁 小柳 義夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HPC,[ハイパフォーマンスコンピューティング]
巻号頁・発行日
vol.64, pp.19-24, 1996-12-12
参考文献数
2

最小自乗最小ノルム解を求める解法としては特異値分解やQR分解がよく用いられるが,LU分解を用いて解を得る方法も存在する.本論文ではLU分解による最小自乗最小ノルム解法を紹介し,LU分解とQR分解における誤差と速度について評価をおこなう.誤差はLU分解の方が大きいと考えられるが,QR分解も決して安定というわけではない.特に疎行列ではLU分解の方が絶対的に速く,誤差もfill-inを抑えればそれほど悪くないのでLU分解による方法が有利な場合も十分にあると考えられる.
著者
石川 裕 高橋 大介 朴 泰祐 佐藤 三久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HPC,[ハイパフォーマンスコンピューティング] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.1-6, 2002-10-25
被引用文献数
1

4台の4 way Itanium(800MHz)プロセッサから構成されるクラスタ上にSCoreクラスタシステムソフトウエアを移植し、ItaniumによるSCoreクラスタの性能を測定する。Pentium-III(933MHz)プロセッサによるクラスタと比較した結果、姫野ベンチマークでは、単体性能でItaniumプロセッサはPentium IIIプロセッサの3倍の性能がある。NAS並列ベンチマークのCGの結果では、16プロセッサ構成までの比較で、ItaniumプロセッサはPentium IIIプロセッサの2.7倍〜1.3倍高速である。