著者
森村 茂 叶 秀娟 重松 亨 木田 建次
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi (ISSN:09193758)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.417-423, 2002-09-25
被引用文献数
13

焼酎蒸留残渣を利用して醸造酢を製造する場合,クエン酸耐性を有する酢酸菌を用いて,添加エタノール濃度5%(v/v)の条件で好気培養を行えば,焼酎蒸留残渣の固形分の有無,滅菌の有無,従来法あるいは返し仕込みで副生する焼酎蒸留残渣の種類に関係なく,容易に酢酸発酵が行えることを明らかにした.さらに,流加培養を行うことにより,回分培養と比較してより高い酢酸生成収率が得られた.製造した醸造酢は市販の黒酢と同様の優れた抗ラジカル活性およびACE阻害活性を示し,それらの活性は焼酎蒸留残渣由来の物質によることがわかった.このように,焼酎蒸留残渣から機能性を有する醸造酢を製造することができた.

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