著者
白土 保 井佐原 均
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.114, pp.115-120, 1996-11-18

待遇表現の計算モデルが提案されている.このモデルでは,それぞれの待遇表現及び語尾に対し,各表現が持つ話し手と聞き手の待遇関係に応じた丁寧さを表す待遇値が一定の確率分布をとり,その確率分布は一次元の正規分布である,と仮定されている.そしてこの仮定に基づき,待遇表現に語尾を付加した際の待遇値の変化量が,付加の際得られる情報量に基づいて定義されている.いくつかの待遇表現,及びそれぞれの待遇表現に語尾を付加した表現の待遇値を心理実験によって求めたところ,語尾の付加による待遇値の変化は提案されたモデルによって予測された傾向に従い,モデルの妥当性が支持された.A computational model for polite expression is presented. In the proposed model, politeness magnitudes corresponding to expressions and ending words are assumed to be distributed in normal distribution. Modification of politeness magnitude on an ending word adding to a polite expression is defined by the amount of information. The result of the psychological experiment support the validity of the model.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 1 favorites)

CiNii 論文 -  待遇表現の計算モデル : 語尾の付加による待遇値変化について http://t.co/Osuk5x7rpH #CiNii

収集済み URL リスト