著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.32, pp.9-16, 1993-04-23
被引用文献数
7

音楽情報科学研究会主催、日本現代音楽協会共催のコンサート「電楽II」(93年2月11日・銀座十字屋ホール)で初演された、コンピュータ音楽の実験的作品"Chaotic Grains"について、その音楽的コンセプトとシステム構築について詳細に報告する。この作品は、昨年の「リアルタイムのGranular Synthesis制御」システムに続くステップとして、音楽に関する作曲・演奏・即興・対話などを統合的に実現するための"PEGASUS Project"という研究の一環として作曲された。演奏は、ピアニストと、センサ制御も行う指揮者の2人によって行われ、作品の一部であるオリジナルソフトウェア("Chaos Generator")によって、リアルタイムに演奏されるカオス状態が音楽の個々の要素を生成する。このパラメータは、演奏者のコントロールやシーケンス情報によって刻々と変化することにより、コンピュータ音楽の重要な研究テーマの一つである「リアルタイム作曲」の実験的形態を実現した。Musical automata and automatic composition are interesting themes in computer music. This report is about one approach called "PEGASUS Project". to research musical environment for composition or perfomance, and about experimental composing one piece. The piece "Chaotic Grains" is composed in 1992-1993, and performed Feb. 11th in Tokyo (Jujiya Hall). One special software is produced with the concept of "Chaos" in this composition, and some special hardware is produced/arranged for the piece. All parameters are controlled individually by conductor or sequence data in real time, and the results of the generation of chaos are different from each other in every performances. The characters of "Chaos" are changing and metamorphosing every time in this piece, thus there is one kind of "real-time composing".

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こんな論文どうですか? コンピュータ音楽作品"Chaotic Grains"における音楽的コンセプトとシステム構築について(長嶋洋一),1993 http://id.CiNii.jp/MToEL
こんな論文どうですか? コンピュータ音楽作品"Chaotic Grains"における音楽的コンセプトとシステム構築について(長嶋洋一),1993 http://id.CiNii.jp/MToEL
こんな論文どうですか? コンピュータ音楽作品"Chaotic Grains"における音楽的コンセプトとシステム構築について,1993 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002935456

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