著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.16, pp.67-72, 2003-02-21
被引用文献数
2

Computer Music音響創作活動の新しい事例報告として2件を紹介する.第一は,2002年8月に名古屋で公演されたメノッティのオペラ"Help Help the Globolinks!"の電子音響パートの作曲で,宇宙人Globolinksの声などを従来のテープに代わってリアルタイム音響合成しライブ公演した.第二は,2002年10月から放送されているSony "Net MDウォークマン"ラジオCM「人体の音楽」編の作曲で,心臓や筋肉のライブ生体情報から楽器音へのマッピングでな直接に生体音響音楽を生成した事例を紹介する.This is a report of two compositopns as applications of computer music. One is the composition of electroacoustic part of the opera called "Help, Help, the Globolinks!" composed by Gina carlo Menotti (1911-). I Composed the alien voices/sounds and other SEs for the opera and performed with a computer in the orchestra pit in real-time. The other is the composition for Sony "Met MD Walkman" radio CM with the theme "human body music". The composition is created with my heart-beats and my hand-electromyogram signals sampled in real-time. Both composition is supported by Max/MSP environment.
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.14, pp.59-64, 2002-02-15
参考文献数
27

16チャンネル筋電センサMiniBioMuse-IIIによるリアルタイムMIDI情報を受けて、新しいMax4/MSP2により実時間楽音合成を行った新作BioCosmicStorm-IIの、フランス/ドイツでの世界初演に関して、ドイツ・カッセルで開催された音楽と工学に関する国際ワークショップでの講演と合わせて報告を行う。多チャンネルセンサフュージョン情報のトラフィック、グラフィクスのミラーリング同時表示、多チャンネル・ソフトウェアシンセシス、という情報処理量の評価、その適切なチューニングによる作品実現のノウハウとともに、マルチメディアアートのパフォーマンスプラットフォームとしてのMax4/MSP2の性能と課題について検討した。This paper reports the application and performances with new electromyogram sensor called "MiniBioMuse-III". This sensor detects 16 channels (both arms) of EMG and converts the information to MIDI signal. I will discuss the artistic and technical points with Max4/MSP2 environment, and I will report my workshop at CCMIX and my lecture in the international workshop on "Human Supervision and Control in Engineering and Music" in Kasssel.
著者
長嶋 洋一
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.108-148, 2004 (Released:2008-07-30)
参考文献数
71
被引用文献数
3

聴覚的情報と視覚的情報を同時に視聴するマルチメディアコンテンツにおける「ビート」に注目し、音楽的ビートが映像的ビートの知覚に及ぼす局所的な引き込み効果を提唱した。これを解析・検証するための新しい心理学実験システムを制作し、被験者テストによる実験・評価を行った。あわせて、コンピュータを用いた心理学実験で重要となる、システムのレイテンシ(遅延)について検討・考察した。具体的には、従来から進めてきたComputer Music関係の研究を受け継ぎ、新しいモデルを提唱し実験的に検証するために、(1)新しい視点での「ビート」概念の定義、(2)実験に適した映像素材の検討と制作、(3)実験に適した音楽素材と被験者インターフェースの開発と映像系との同期制御、(4)被験者の音楽経験など個人的要因によるばらつきへのシステム対応(チューニング)、(5)システムのレイテンシの検討と心理学的影響の考察、(6)実験データの効果的な可視化、などの新しいアプローチを行った。
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.32, pp.9-16, 1993-04-23
被引用文献数
7

音楽情報科学研究会主催、日本現代音楽協会共催のコンサート「電楽II」(93年2月11日・銀座十字屋ホール)で初演された、コンピュータ音楽の実験的作品"Chaotic Grains"について、その音楽的コンセプトとシステム構築について詳細に報告する。この作品は、昨年の「リアルタイムのGranular Synthesis制御」システムに続くステップとして、音楽に関する作曲・演奏・即興・対話などを統合的に実現するための"PEGASUS Project"という研究の一環として作曲された。演奏は、ピアニストと、センサ制御も行う指揮者の2人によって行われ、作品の一部であるオリジナルソフトウェア("Chaos Generator")によって、リアルタイムに演奏されるカオス状態が音楽の個々の要素を生成する。このパラメータは、演奏者のコントロールやシーケンス情報によって刻々と変化することにより、コンピュータ音楽の重要な研究テーマの一つである「リアルタイム作曲」の実験的形態を実現した。Musical automata and automatic composition are interesting themes in computer music. This report is about one approach called "PEGASUS Project". to research musical environment for composition or perfomance, and about experimental composing one piece. The piece "Chaotic Grains" is composed in 1992-1993, and performed Feb. 11th in Tokyo (Jujiya Hall). One special software is produced with the concept of "Chaos" in this composition, and some special hardware is produced/arranged for the piece. All parameters are controlled individually by conductor or sequence data in real time, and the results of the generation of chaos are different from each other in every performances. The characters of "Chaos" are changing and metamorphosing every time in this piece, thus there is one kind of "real-time composing".
著者
長嶋 洋一 片寄 晴弘 金森 務 志村 哲 井口 征士
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.353-354, 1993-09-27

コンピュータ音楽(Computer Music)の分野では、人間の演奏者とシステムとがリアルタイムに、さらにインタラクティブに情報交換することで音楽を進行させていくために、マンマシンインターフェースの面で様々な研究が続けられている。従来の多くのシステムでは、ギターを弾きながら別にフットスイッチでトリガを与えたり、フルートのキーの下にスイッチを取り付けたり、最初からディジタル信号を発生するMIDIピアノ等の電子楽器を使うなど、伝統的な楽器の演奏にとって不自然な操作を要求したり、情報検出(質・量)的な限界などの問題点があった。しかし、多くのコンピュータ音楽作品においては、人間の演奏する自然楽器(コンピュータで実現できない微妙なニュアンスと表現力を持つ)と電子音響システムの両者を、単なる「BGMと独奏」以上の緊密な関係で積極的に採用することが求められている。本研究では、Virtual PerformerプロジェクトのVirtual Musicianの具体的な実現例として、センサフュージョンによる尺八を使った音楽作品のための演奏システムを開発した。この作品(竹管の宇宙)は、IAKTA/LIST lnternational Workshop on Knowledge Technology in the Artsのデモンストレーションコンサート(1993年9月16日・大阪)において初演された。ここでは、タッチセンサを組み込んだ特別製の尺八とともに、演奏者はジャイロセンサ・超音波センサ・赤外線画像センサ・音響センサなどに対して、音楽上の各種の演奏モーションを発信している。本稿では、このセンサフュージョン系からのモーション情報を具体的な音楽情報へと処埋する機構について報告する。
著者
村尾 忠廣 増井 誠生 長嶋 洋一 田中 能 三輪 眞弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.98, no.96, 1998-10-17

パフォーマンスアートとしてのコンピュータミュージックの意義をとらえる切り口として、「人」と「場」という概念をとりあげる。演奏者や聴衆といった立場を異にする人々が、その時かぎりの表現で「場」であるステージに集うことで、その「場」での演奏がいかに「アート」としての意味をもつことになるか、さらに、その一瞬に表現される「アート」に作曲者はいかに介在できるか?以上のような問題意識から、本研究会では、パフォーマンスを意識した音楽作品を手がけるアーティスト3名によるパネルディスカッションを行う。
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.118, pp.33-38, 2000-12-16
参考文献数
2
被引用文献数
5

2000年4月、静岡県浜松市に開学した静岡文化芸術大学(SUAC)、特にデザイン学部・技術造形学科について紹介する。公設民営方式のシステムと「工房」「文化芸術センター」「人体機能実験室」等を含む大学施設について、さらに大学新設にあたりデザイン学部と技術造形学科のカリキュラム構築を担当した立場から「育成したい人材」について述べる。また、すでに具体的に第1期生とともに創作活動を開始しているメディアアートデザインの現状についても報告し、2001年8月の音楽情報科学研究会夏シンポ開催地として「新世紀メディアアートフェスティバル2001」(仮称)への参加を呼び掛ける。
著者
長嶋 洋一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.253-254, 1990-09-04
被引用文献数
5

コンピュータを音楽の領域に応用する試みの歴史は古く、現在でも各分野において非常に多様なアプローチがなされている。また、現代音楽の世界でも音楽とコンピュータとの関係は早くから注目され、とくに音楽の演奏行為の可能性を拡大するためのツールとして、各種のセンサ技術を応用した方法が試みられている。音楽家の中には演奏パートナーとしてのコンピュータに注目してシアターピースへの応用を試みる動きもある。一方、今世記の音楽の作曲技法の流れとしてはクラシック音楽の理論的行き詰まりに端を発して、調性崩懐→無調音楽→12音音楽→総音列音楽→音群的音楽→?と絶えず進歩しており、その特徴や音楽的意義などが研究されている。そしてこれらの理論に基づく新しい音楽作品の演秦が、古典的な楽器や演秦形態では次第に困難になるにつれて、演奏を実現する手段としてコンピュータ技術を応用した電子音楽の形態がクローズアップされてきた。本稿では、現代音楽の作曲家(中村滋延氏)への技術協力として、1990年6月9日の東京・バリオホールでの同氏の演奏会に向けて製作した実験システムについて報告する。この「Hyper Music Theatre」と名付けられた演奏会においては、音群的作曲技法(とくに全音階的素材の活用)による音楽、パフォーマーの身体行為を音楽に反映させるシアタ一ピース、音響を空間的・動的に展開した音楽、さらには偶然性の音楽といった、各種の音楽要素を盛り込んだ音楽作品として作曲・構成・演出されている。
著者
長嶋 洋一
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.69-79, 2006-09-20 (Released:2008-04-11)
参考文献数
30

FLASHやショートムービーなどのコンテンツを制作するクリエイタ/デザイナが、著作権について心配することなく音楽トラックの素材として自由に利用できる、「コンテンツクリエイター共同体のためのフリー音楽クリップ」生成システムFMC3 (Free Music Clip for Creative Common) を開発した。多数のFLASHコンテンツの調査から求められる音楽クリップの特徴を検討抽出し、本質的に著作権問題を起こさない、従来の自動作曲システムとは異なるアプローチによるアルゴリズム作曲の手法によって、音楽的専門知識の必要なくコンテンツ制作に適した音楽トラックを手元で自動生成/アレンジするシステムをMacintosh/Windows両環境で提供した。生成される音楽クリップのパラメータを100バイトのplain textに整理圧縮して、検索/交換に役立つ体系を実現した。
著者
長嶋 洋一 ナガシマ ヨウイチ Yoichi NAGASHIMA
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
vol.1, pp.107-121, 2001-03-31

This paper is intended as an investigation of some methods of human interfaces in computer music, media installations and interactive multimedia art. I have been producing many sensors, interfaces and interactive systems for computer music and media installations as a part of my composition. In this study the main stress falls on designing systems with microelectronics technology, producing interactivity in media arts and controlling acoustics and graphics in real-time and interactivity with human performances. I will report some methods and discuss the problems with many works of my own presented and performed in recent years.
著者
長嶋 洋一
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2016-MUS-110, no.11, pp.1-8, 2016-02-22

主としてリラクセーション (メンタルのエクササイズ) のために開発された脳波センシング・ヘッドバンド "MUSE" について,Computer Music における新楽器/新インターフェースとしての応用という視点から検討した.MUSE は額に 5 電極,耳朶に 2 電極を持ち,さらに 3 次元加速度センサ情報とともに Bluetooth でホストに生体情報を伝送する小型軽量廉価な装置であり,Bluetooth の設定として UDP を指定すると OSC 互換となるため,既存の Computer Music システムとの親和性に優れている.本稿では,時定数の大きさから音楽演奏情報に適さないとされてきた脳波パターン認識,ノイズ除去の状況,加速度による首振りセンシング,そしてアーティファクトを表情筋/外眼筋センサとして活用する可能性について報告する.
著者
長嶋 洋一 赤松 正行 照岡 正樹
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.40(2002-MUS-045), pp.27-32, 2002-05-18

8チャンネル電気刺激方式生体フィードバック装置"PiriPiri-3"および"PiriPiri-4"をSUAC/IAMAS/VPPの共同研究により開発した。 リアルタイムMIDI情報を受けて、生体に張り付けた電極により、 多種の電気刺激をシステムからのフィードバックとして与えることが可能である。本発表では、そのコンセプトとシステムデザイン、多数の被験者を使っての評価実験、 音楽パフォーマンスへの応用などに関する研究報告の第一弾を行う。
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EC, エンタテインメントコンピューティング (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.1-4, 2014-08-15

本稿ではエンタテインメントコンピューティングを包含する 「エンタテインメント科学」、さらにそれを包含する 「エンタテインメント学」 の必要性について考察する。筆者は昨年の EC 研究会にて、15 世紀から続く "entertain" の語源からその 3 つの意味、(1) ゲストをもてなす、(2) 人々を楽しませる、(3) 心の中に何かを持つ、をまず指摘した。続いて 「対象として」 だけでなく、エンタテインメントそれ自体を深く考察する中から新研究のアイデアを、という逆転の発想を提案し、人間の脳 / 心の活性化の視点から、デザイナのデザイン活動そのものをエンタテインメントとして支援する環境の構築事例について紹介した。そして、従来よりも人間を広汎に支援する 「エンタテインメント科学」、さらには心理学・美学・哲学など人文系のエンタテインメントも含めたより大きな学問領域としての 「エンタテイメント学」 が確立されていく可能性 / 必要性を提言した。本稿では、19-20 世紀以降の人間社会における精神性の歴史を美学的に分析した、21 世紀の新しい文化の発展を支えるエンタテインメント、という視点での検討について報告し、コンピューティングに囚われない 「エンタテインメント研究」 の発展を提言する。
著者
長嶋 洋一
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2018-MUS-118, no.11, pp.1-29, 2018-02-13

世界中で開発が進められている自動運転車は安全走行のため多種の搭載センサを外界に向けており,GPS を含むこのセンシング情報を生かして周囲の状況に反応する 「リアルタイム作曲システム」 として,運転の必要がない全ての搭乗者に快適で音楽著作権の不要な BGM をライヴ生成する自動作曲手法が求められている.英国 Forkswagen が 2013 年に発表した "Play the Road" は運転手目線のシステムでありやや目的が異なるが,その音楽スタイルの検討は重要な参考資料となった.ライブ生成の要素を除外するとしても,古今東西の音楽データを収集し深層学習させた AI が良質な音楽を自動生成するためには,教師データとして膨大な音楽嗜好感性ビッグデータを適用すればよいが,いまだに成功例が報告されていない.筆者は 2006 年に IPA 「未踏」 に採択され発表した "FMC3 (Free Music Clip for Creative Common)" において,音楽的ヒューリスティクスを重視した考え方を提案したが,豊田中央研究所に共同研究を依頼され開発した 2016 年版の車載用リアルタイム BGM 生成システムにおいて,この原則を発展させた.自動運転車が生成するセンサ情報と音楽音響的情報との関係を整理した上で,本稿ではこのリアルタイム BGM 生成システムの試作に関して,(1) BGM 進行のための音楽的な基本原理,(2) ループの繰り返しとリズム/ビートのスタイル,(3) センサ/マッピング / 音楽生成のブロック分割,(4) 音楽要素パラメータへの確率統計的な重み付け,(5) 調性とコードとスケールの構成,(6) 試作と実験の模様,などについて詳細に報告する.
著者
谷川 憲司 梅田 英春 長嶋 洋一 的場 ひろし 峯 郁郎 タニガワ ケンジ ウメダ ヒデハル ナガシマ ヨウイチ マトバ ヒロシ ミネ イクロウ
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.18, pp.141-146, 2018-03-31

子供、高齢者、聴覚・視覚などの特性の如何に関わらず、誰もが一緒に楽しめる音楽(楽器)の開発を目的として、学生を主軸としたワークショップ形式で研究を行った。2つの成果物、モニカム(楽器)とリズカ(リズムゲームカード)を制作し、「UD+ in はままつ」で紹介した。その後、企業との連携により立体印刷技術を活用してリズカの発展形(立体版)を制作し、小学生・障がい者による遊び方の実験を行った。
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.78, pp.21-26, 2008-07-30
参考文献数
19
被引用文献数
5

理工系でないデザイン系の学生でも、サウンド・インスタレーション作品やインタラクティブ作品を実現できる汎用インターフェースの新しい提案である。リアルタイム処理のために必要な「割り込み」や「モニタ/カーネル」を不要とする並列処理プロセッサ (Parallax 社 Propeller チップ) の活用によって、ソフトウェア部品を単純に連結するプログラミングで、複雑な高速多重処理を容易に実現できるようになった。This is a report of universal interfaces for media arts - sound installations and interactive installations. The Propeller chip makes it easy to develop universal interfaces. Its eight processors (cogs) can operate simultaneously, either independently or cooperatively, sharing common resources through a central hub. We have full control over how and when each cog is employed; mere is no compiler-driven or operating system-driven splitting of tasks among multiple cogs. The Propeller can execute at up to 160 MIPS.
著者
長嶋 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.6, pp.1-6, 2015-02-23

静岡文化芸術大学 (SUAC) のデザイン活動報告として,「音楽エンタテインメントを作る」 活動に focus して紹介する.(1) 学生作品として,アニメのアフレコを自分で簡単に録音したり他人のアフレコとコラボするシステム 「あふれこっつ」 と,暗闇空間で鋏を操作すると切り裂き音が直進飛来する 「Cut Sound Room」 の 2 作品,(2) 院生の修了作品として 3D プリンタによる造形と多種センサを盛り込んで 「新楽器」 を実現したプロジェクト,(3) 自在にアナログシンセサイザーの要素を取付け / 切離しできる電子プロック 「LittleBitsSynth」 を firmata と maxuino と mbed を活用してカスタマイズし可能性を拡大させたプロジェクト,の 3 件の事例を紹介する.This is a design activity and studio report 2014 of Shizuoka University of Art and Culture (SUAC), in focus to "making music entertainment". I will introduce 3 topics. (1) student's 2 works - "Af-Reco-Ttsu" [dubbing / collaboration system for after-recording of animation], and "Cut Sound Room" [tearing sound is flying straight by manipulating the scissors in the dark space]. (2) graduate student's "new instrument" project [with 3D printing and many sensors]. (3) arranging/remodeling/expanding the "LittleBitsSynth" system - with firmata, maxuino and mbed.
著者
長嶋 洋一
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.1-6, 2011-05-06
被引用文献数
3

音楽を専門としないデザイン専攻の学生にいかに有効な作曲技法を体得させるか、というテーマに関して報告する。具体的には、(a) 感覚的な試行錯誤/センス重視のコンクレート、(b) 基礎的な音楽理論のエッセンスを理解しての正攻法、(c) ビジュアル要素と連携した数理造形としての音楽生成、の 3 つのアプローチを試してみた。This report is about education of computer music to students of media design course. Students are not specialists of music. However, they are interested in music for video works, Flash contents, games and installations. I report three types of approach - (1) music concrete with ear, (2) essence of music theory, and (3) composition as the mathematical computer art.