著者
鎌田 清一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. AVM,[オーディオビジュアル複合情報処理] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-6, 1999-10-08
参考文献数
33

G.ペアノは,1890年『平面領域内の全ての点を通過するような曲線』を発見し,その存在を明らかにした.現在,単位線分を単位超立方体全体へ移すこのような連続曲線は,空間充填曲線,あるいはペアノ曲線と呼ばれている.この曲線の応用研究は,画像処理,情報検索,計算機ホログラム,リモートセンシングなど様々な分野に及ぶ.空間充填曲線の中で応用研究の最も多い曲線は,ヒルベルト曲線である.ヒルベルト曲線に沿った画像走査により画像の1次元データが得られるが,この周波数スペクトルを見ると,ラスタ走査より低域にエネルギーがより集中することが確認される.この近傍保存性の良さから画像圧縮に利用した研究が数多くなされている.本論文では,まず空間充填曲線についての定義といくつかの例を紹介し,次にその画像圧縮の応用研究について幾つかを概観する.

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ヒルベルト曲線を用いた画像圧縮 http://t.co/AEhcsazk
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