著者
庄司 裕子 月尾 嘉男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.19-26, 1995-01-13

昨今、通信販売やテレビショッピングが盛んである。将来的には、すべての商品をコンピュータネットワークを通じてオンラインで購入できるようになるであろう。この場合、ユーザである一般消費者は端末に向かって何が欲しいかを明確に伝える必要があるが、多種多様な製品の中から一つを選択することは困難なことが少なくない。特に、衣服などのようにファッション性が重視される製品(感性指向製品)の場合はなおさらである。従って、将来のproduct on demandシステムにおいては、消費者の意思決定過程を支援することが望ましい。著者らは、実際の感性指向製品の消費者行動における他者との相互作用を分析し、どのような情報の提示が意思決定に有効であるか調べている。本稿では、現段階での試みと、意思決定モデル作りへの展望について述べる。

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