著者
森 陽子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.109-118, 2004
被引用文献数
4

本研究では,動機づけと自己制御学習方略の使用との関連について検討した.被験者は中学生1381名であった.質問紙として,学習方略尺度と学習動機づけ方略測定尺度(motivated strategiest for learning questionnaire[MSLQ])から自己効力感と内発的価値を測定する項目を用いた.そして,中間テストの結果を失敗と捉え,その原因を努力に帰属する生徒の努力観について調査した結果,努力を統制可能で内的,不安定なものと捉えている生徒が238名と最も多く,次いで努力を統制可能で内的,安定したものと捉えている生徒が192名であった.また,その生徒を分析対象とし,努力観,自己効力感,内発的価値および自己制御学習方略に対する有効性とコストの認知が自己制御学習方略の使用に及ぼす影響について検討した結果,自己制御学習方略に対する有効性とコストの直接的な影響と,努力観,自己効力感,内発的価値の間接的な影響がみられた.

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CiNii 論文 -  努力観,自己効力感,内発的価値及び自己制御学習方略に対する有効性とコストの認知が自己制御学習方略の使用に及ぼす影響 https://t.co/osG4RgD8rD #CiNii

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