著者
宮川 修 渡辺 孝一 大川 成剛 中野 周二 小林 正義 塩川 延洋
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.175-185, 285, 1989-12-25
被引用文献数
44 69

燐酸塩を結合剤とし,アルミナ/シリカを耐火材とする埋没材の鋳型に市販のチタンを鋳造した。鋳造体の表層構造をEPMAによって調べ,それが次の4層からなることを明らかにした。すなわち,第1は反応層(焼き付き層),第2は酸素とAlで安定化したα相の層,第3はSi, P, C及び酸素が所々に濃縮された層,そして第4は針状または板状結晶の集合体である。鋳造体の体積が大きいほど,また鋳型温度が高いと,各層が厚くなり,針状結晶も粗大になる。 この多層構造は鋳込みの際に埋没材が溶湯に巻き込まれてできたものではないことは実験結果から明らかである。埋没材の還元されやすい成分の分解によって生じた元素が鋳造体の内部へ拡散してできたものと考えられる。

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こんな論文どうですか? チタン鋳造体表面の多層構造(宮川 修ほか),1989 http://t.co/VE2yKiuF8L 燐酸塩を結合剤とし,アルミナ/シリカを耐火材とする埋没材の鋳型に市販のチタンを鋳造し…
こんな論文どうですか? チタン鋳造体表面の多層構造(宮川 修ほか),1989 http://t.co/8ZmT6Om5 燐酸塩を結合剤とし,アルミナ/シリ…
こんな論文どうですか? チタン鋳造体表面の多層構造(宮川 修ほか),1989 http://t.co/8ZmT6Om5 燐酸塩を結合剤とし,アルミナ/シリ…

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