著者
田子 泰彦
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.554-563, 2002-07-15
参考文献数
25
被引用文献数
10 11

富山湾湾奥部におけるアユ仔稚魚の主な分布範囲は,距岸3km以内の浅海域であった。庄川および神通川へのアユ稚魚の遡上期間は,河川水温が10℃を越えた4~5月にあった。海域で大型個体の出現が認められたのは,河口付近の水温が10℃に達しない3月下旬~4月中旬迄であった。アユの初期遡上群が大きい理由は,河川水が遡上可能な水温条件になるまで河口付近の海域に滞留を余儀なくされるためと考えられた。河川産の個体は海産よりも同じ体長では体重がより重い傾向を示したことから,特に体長6cm以上の個体は河川へ遡上した方が成長がよくなると推定された。

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#NowReading 田子泰彦. 2002. 富山湾の奥部で成育したアユ稚魚の河川への回遊遡上. Nippon Suisan Gakkaishi 68(4): 554-563. 円錐歯なー。 https://t.co/bFbwrVJf3C (参照 2017-03-04)
#NowReading 田子泰彦. 2002. 富山湾の奥部で成育したアユ稚魚の河川への回遊遡上. Nippon Suisan Gakkaishi 68(4): 554-563. 円錐歯なー。 https://t.co/bFbwrVJf3C (参照 2017-03-04)

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