著者
後藤 昌弘 西村 公雄
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.1159-1165, 1995-12-15
被引用文献数
1 1

16.6gのホワイトソース,40gの鶏もも肉,33.4gのブイヨンスープから真空調理法を用いてクリームシチューを作ったところ,クリームシチューのソース部分が分離した.この現象は,減圧処理のいかんに関わらず60分間90℃で調理することにより生じたが,鶏もも肉を材料から除いたものでは起こらなかった.タンパク質は鶏もも肉から調理時間とともに溶出し,調理終了後約300mgに達していた.鶏もも肉の代わりに200mgまたはそれ以上の牛血清アルブミンあるいは卵白アルブミンを添加すると,クリームシチューのソース部分の分離が生じた.これらのことから,真空調理中に生じるクリームシチューのソース部分の分離は減圧処理によるものではなく,調理中に肉より溶出してくる筋漿タンパク質によるものであることが判明した.

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こんな論文どうですか? 真空調理中に生じるクリームシチューのソース部分の分離について(後藤 昌弘ほか),1995 https://t.co/woL87X3gVr 16.6gのホワイトソース,40gの鶏もも肉,33.4gのブイヨンスープから真空調理法…
こんな論文どうですか? 真空調理中に生じるクリームシチューのソース部分の分離について(後藤 昌弘ほか),1995 https://t.co/woL87X3gVr 16.6gのホワイトソース,40gの鶏もも肉,33.4gのブイヨンスープから真空調理法…
こんな論文どうですか? 真空調理中に生じるクリームシチューのソース部分の分離について(後藤 昌弘ほか),1995 http://t.co/NnjefmLKDV

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