著者
保坂 良資
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.571-578, 2003-04-01
被引用文献数
3

近年我が国では,患者環境での医療事故が増加している.その多くは,看護師の過誤とされている.しかし中には,物品の管理が適正であれば未然に防ぐことができた事例もある.患者環境では,患者を中心に各医用物品は従属的な関係にある.この従属性が満たされない場合,前述の事故が発生する.適正な患者環境モニタシステムが実現すれば,事故を予防することができる.ここでは,長波帯RFIDをタグとして利用することで,患者環境のモニタを可能とする方法について提案する.この方法では,患者及びそれに従属するすべての医用物品にタグを貼付する.これを,随時ワイヤレスでモニタすることで,他の患者に関連した物品が混在することを予防できる.また本システムではタグが自動的に認識されるため,その運用に際して,看護師らの業務負荷の増大は少ない.本論文では,改良を施した長波帯RFIDタグの認識特性を,現場を模した環境で検証し,実現可能性を確認した.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 長波帯RFIDによる簡便な病院内医用物品自動認証システムの実現可能性評価,2003 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003170919

収集済み URL リスト