- 著者
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植田 泰士
神谷 年洋
楠本 真二
井上 克郎
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
- 巻号頁・発行日
- vol.86, no.12, pp.863-871, 2003-12-01
- 被引用文献数
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14
20
ソフトウェアの保守作業を難しくしている要因の一つとしてコードクローンがある.コードクローンとは,ソースコード中の同一,または類似した部分を指す.あるコード片にバグが含まれていた場合には,そのコード片のコードクローンすべてについて修正の是非を検討する必要がある.しかし,大規模なソフトウェアの場合,それらすべての箇所を手作業で発見し,修正の是非を検討することは非常に困難である.本研究では,コードクローン検出ツールCCFinderの検出結果を利用したコードクローン分析環境Geminiの構築を行う.本システムは,開発保守におけるコードクローンの利用を支援するため,コードクローンの位置情報の視覚化,コードクローンに関するメトリックス値の算出,及び対応したソースコードを参照する機能を備える.本システムを実際のプログラムに適用することで,特徴的なコードクローンなどを抽出できることを確認した.