著者
大西 仁 山崎 聡 望月 要 中村 直人 結城 皖曠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.291, pp.7-10, 2003-08-28

マルチメディア通信における映像・音声の伝送遅延が与える心理的影響を客観的定量的に測定する方法を提案する。提案する手法では、潜在学習の一種である人工文法の学習を課題とし、学習時のフィードバック遅延を独立変数、被験者の学習パフォーマンスを指標として、遅延の与える心理的影響を測定する。実験では、人工文法学習において、フィードバックに300msの遅延がある条件の被験者のパフォーマンスを遅延がない条件の被験者のパフォーマンスと比較した。実験結果は、フィードバックに300msの遅延が入ると、被験者の学習パフォーマンスを低下することを示した。この結果は、被験者が気づかない程度の微小な伝送遅延がユーザに情動的影響だけでなく、認知的な影響を与えていることを示唆している。

言及状況

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@palmylog 知覚できないレベルの伝送遅延でも学習に影響があるという研究をしてる人が知人にいます( http://ci.nii.ac.jp/naid/110003172987 )。通信品質って結構教育面でも重要だったりしますね。

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