著者
平井 敏郎 鹿野 幸泰 蓮井 暖美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.8, pp.1523-1530, 1999-08
被引用文献数
1

トリクルニッケルカドミウム(Ni/Cd)電池の改良に伴い, 電池劣化が抑制され長寿命化されると寿命評価自体に時間を要することになる. そこで寿命評価の迅速化の検討を行った. JIS規格などで規定されている高温加速試験では, 容量はサイクル数の対数に対して直線的に変化することから, 最初の数サイクルの容量を外挿すれば寿命推定が可能になることが明らかになった. 更に, 容量のサイクル数対数値に対する変化は, トリクル充電の期間によらずほぼ一定となることから, 充電期間を3日に短縮することも可能であることがわかった. 従来, 経 験則として用いられている「10℃半減則」は, 電池の高温特性改良により完全には適用できないことが明らかになったが, 最悪の事態を想定した保証値としてなら有効と判断される.

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こんな論文どうですか? トリクルニッケルカドミウム電池の迅速寿命評価法(平井 敏郎ほか),1999 https://t.co/2zSipZtfsr

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